イタリアはプラダ(Prada)の本場だけあって、「本国で買うと安い」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
実際、輸送コスト・関税・為替レートなどの影響を受けにくいぶん、日本より2~3割ほど安く買えるケースが多々あります。
さらにアウトレットや免税制度を利用すれば、憧れのプラダ製品をよりリーズナブルに入手するチャンスも広がります。
本記事では、イタリア旅行でプラダを賢くゲットするための方法やメリット・デメリット、そして注意点まで詳しく解説します。

イタリアのプラダが安い理由の全貌

イタリアでプラダを買うとどのくらい安い?~価格・値段相場の目安~
結論からいうと、イタリアでプラダを買うと日本定価よりおよそ10~30%ほど安くなるといわれています。
具体的には、
- バッグ: 日本では32万円前後のモデルが、イタリア現地では約1,950ユーロ(約28万円)ほどで購入できるケースが報告されています。さらに免税(後述)を活用すれば、2〜3万円ほど追加で安くなることも。
- 財布: 日本で同じ商品が96,800円なのに対し、イタリア現地価格は520ユーロ(約84,000円)程度。免税後は約74,000円ほどに下がり、実質2万円以上お得だった例もあります。
このように現地価格そのものが安いうえに免税制度で負担税率が下がるため、トータルではかなりの値段差が生まれやすいのです。
なぜこんなに安いのか?
イタリアはプラダの本国であるため、輸送コストや輸入関税が省かれることが大きな理由です。
さらに付加価値税(VAT)が22%と比較的高めですが、外国人旅行者ならVATの一部が還付されます。
定価設定の時点で日本より抑えられているうえ、還付分でさらにお安くなるわけです。

イタリアのプラダはどう買う?免税(Tax Free)の仕組み

免税の条件
- EU域外在住者であること
- 1店舗あたり70.01ユーロ以上(2024年2月に規定が引き下げ)の購入
従来は154.95ユーロ以上の買い物が必要でしたが、新ルール施行で70.01ユーロ以上になり、少額商品でも免税が利用しやすくなりました。
免税の流れ
割り戻される額はVAT22%から手数料を差し引いた実質10~15%程度が目安です。
高額品ほど還付額も大きくなり、結果的に日本定価より2~3割安く買えるケースが増えます。
プラダ本店とプラダー号点の関係は?~店舗情報と移動手段

イタリアにはいくつかのプラダ本店(直営ブティック)やアウトレットがあり、観光客には以下の都市が人気です。
- ミラノ本店(ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世内) プラダ創業者マリオ・プラダが最初に出店した由緒正しき店舗。レディースとメンズの2店が向かい合わせで営業しています。
- フィレンツェ トルナブオーニ通り店 高級ブランド街にある2フロア規模の大型店舗。観光エリアからのアクセスも便利。
- ローマ コンドッティ通り店 スペイン階段そばの高級ショッピングストリート。レディース店とメンズ店が分かれています。
プラダー号点とは?

日本人旅行者の間で「プラダー号」と呼ばれるバスがあります。
これはフィレンツェ中心街からプラダのアウトレット「SPACE」へ向かう際、シャトルバスや専用ツアーを利用するときに使われる通称です。
現地では正式な名称があるわけではありませんが、日本語で「プラダ行きシャトルバス」を指して「プラダー号」などと呼ぶ方もいます。
- 運行会社やツアー会社により異なるため、スケジュールや料金は都度確認する必要あり
- 混雑時期には乗車数が制限される場合もあるため、事前予約がおすすめ
イタリアでプラダを安く買う方法とアウトレット活用の極意

アウトレット活用のポイント:最大半額も夢じゃない

プラダをさらにお手頃価格で手に入れたいなら、イタリア各地のアウトレットに行ってみましょう。
- 定価の30~50%オフが一般的
- シーズン終盤には最大70%オフに達するケースもあり
- 型落ち品や在庫処分品が中心だが、人気商品も見つかる可能性あり
代表的なアウトレット

- ザ・モール フィレンツェ(The Mall Firenze)
- プラダ アウトレット「SPACE」(モンテヴァルキ)
- プラダの自社工場に隣接した巨大アウトレット店舗
- 品揃え豊富で「世界一安いプラダアウトレット」とも噂される
- 三つ折り財布が免税後2万円ほどで買えた例など、他店より一段と格安の可能性大
- 入店時に整理券が必要になることがある
- フィレンツェから車で約1時間ほど。専用ツアーかレンタカー利用が便利
- セラヴァッレ・デザイナー・アウトレット(ミラノ近郊)
いずれのアウトレットでも購入時は免税書類の発行を忘れずに。
高額品ほど節約効果が大きくなるため、手間はかかっても免税手続きは必ず行いましょう。
購入時のメリット・デメリット~価格優位性と注意点

メリット
- 本国価格+免税で安い 日本より2~3割安くなるケースが多く、高額商品ほど差額が大きい。
- 品揃えが豊富 最新コレクションはもちろん、アウトレットでは過去シーズン品の掘り出し物も見つかる。
- ブランドの歴史や世界観を体感 ミラノのガレリア本店など、創業の地で買い物できる特別感がある。
デメリット
- 言葉の壁 イタリア語や英語での接客が基本となるため、コミュニケーションに不安がある場合は要注意。
- 免税手続きの手間 購入店での書類発行や空港でのスタンプ取得、還付カウンターでの手続きに時間を割かれる。
- アフターサービスの不便さ 海外購入品ゆえ、日本で修理を依頼する際に手続きが煩雑になるケースも。
- 荷物が増える まとめ買いをするとスーツケースに収まらない可能性があり、持ち運びに苦労する。
価格比較と返品交換の注意点

日本との価格差を再確認
- 日本定価と比較して2~3割安いことが多い。具体例:
- バッグ: 日本32万 → イタリア約28万 → 免税後さらにお得
- 財布: 日本96,800円 → イタリア84,000円 → 免税後74,000円前後
他国(香港・グアムなど)との違い
- 香港やグアムは消費税がないぶん定価自体は安めだが、品揃えで本国に劣る場合が多い。
- 為替レートによって値段差は上下するものの、**「プラダを買うならイタリアが一番安い」**という意見が根強い。
返品・交換ポリシー
- イタリアでは不良品以外の返品義務は法的に定められていない。
- セール品は「返品・交換不可」とする店舗も多い。
- 購入前によくチェックし、サイズや色を納得してから支払いを。
- レシートは免税手続きや不良対応時に必須。帰国まで保管が鉄則。
まとめ:イタリアでプラダを安く手に入れるなら、免税とアウトレットをフル活用!
- どのくらい安い? → 日本価格より10~30%、場合によっては数万円単位の差
- どうやって安くする? → 免税(Tax Free)+アウトレット+セール時期を狙う
- 本店やプラダー号点は? → ミラノやフィレンツェの本店で最新コレクションを堪能、アウトレット「SPACE」へはプラダー号(シャトルバスや専用ツアー)でアクセス
- 注意点は? → 免税手続きの煩雑さ、言葉の壁、アフターサービスの難しさなどを理解しておく
イタリアはプラダの故郷ということもあり、輸送コストが低減し、さらに免税制度が充実しているため、実質的な価格が日本より安くなる傾向にあります。
アウトレットでは定価の半額近くで入手できることもあり、賢く立ち回れば憧れのプラダをお得にゲットするチャンスが広がるでしょう。
ただし、言語の問題や手続きの手間、日本への持ち帰り時の税関申告などは念頭に置いておきたいところ。
購入後すぐに使いたくても免税の兼ね合いで帰国まで使用を控える必要がある、というルールも忘れずに。
高額商品ほど還付金のメリットが大きいので、ある程度まとめ買いをする場合はこの免税額が旅行費用の一部をカバーしてくれることもあります。
イタリア旅行の際には、ぜひプラダの直営店やアウトレットに足を運んでみてください。
しっかり準備をした上で、素敵なお買い物ライフをお楽しみください。
