「プラダ(PRADA)」は世界的に知られるイタリアの高級ブランドですが、「プラダのメンズってダサいのでは?」という声を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
とくに「女性ブランドのイメージが強い」「値段が高いだけ」などの先入観から、「プラダのアイテムを使う男性はダサい」と思われるケースがあるようです。
しかし、実際にプラダの歴史や哲学、アイテムの特徴を知れば、そうした批判が誤解であることが分かります。
本記事ではプラダの男がダサいと言われる理由とともに、その反論や魅力をたっぷり解説。
さらに、初心者の方に向けたプラダの上手な取り入れ方も紹介します。
プラダに興味があるが「周りからどう思われるか不安」という男性は、ぜひ参考にしてみてください。

プラダの男がダサいと言われる主な理由

まずは世間でよく耳にするプラダの男がダサいと言われる理由を整理してみましょう。
これらの批判には、実際にプラダの本質を知らないがゆえの誤解や偏見が含まれている場合も少なくありません。
デザインが奇抜すぎるから着こなしづらい

プラダはハイファッションブランドらしく、独創的なデザインのアイテムを毎シーズン発表しています。
なかには奇抜な柄シャツや、斬新なカッティングを取り入れたアイテムもあり、
「着こなしが難しく、ナンパ師みたいに見える」
「派手すぎて日常では浮いてしまう」
「着こなしが難しく、ナンパ師みたいに見える」
と敬遠する声があります。
しかし、実はこれこそがプラダの革新的な魅力。
“デザイナーのミウッチャ・プラダは「醜さの中にこそ新しい美がある」という美学を掲げ、毎回話題を集める斬新なアプローチでファッション界をリードしてきました。
単に“悪目立ち”する奇抜さではなく、「一見ベーシックな中に個性を忍ばせる」先鋭性こそがプラダの真髄です。
シンプルな割に値段が高いだけ
逆にこのような批判もあります。
特に黒無地のナイロンバッグやシンプルなスーツなどは、装飾が少ない分「どこにお金をかけているの?」と思われがち。
しかし、プラダの魅力は“ミニマルなデザイン”にこそ宿ります。
装飾に頼らず生地やシルエット、縫製のクオリティで勝負するのがプラダの強み。
派手なブランドロゴや煌びやかな金具でアピールしなくても、着用したときの美しいシルエットや、上質素材の滑らかな触り心地で違いを実感できるのです。

「女性向けブランド」イメージが強い

プラダは女性用バッグやウェアで成功し、「女性向け」という印象を持たれやすいブランドです。そのせいで、
「男がプラダの財布を使うのは恥ずかしい」
「彼女に選ばされているのかな…?」
と思われるケースもあります。
しかし実際には、プラダは創業当初からメンズ向けの革製品を展開していた歴史があります。
紳士用トランクなどで王室御用達になった実績もある由緒正しきレザーブランドです。
女性向けアイテムの成功ばかりが目立ちますが、近年はラフ・シモンズという著名デザイナーが共同クリエイティブディレクターに就任し、メンズにも積極的に力を入れています。
ロゴ(逆三角プレート)が目立ちすぎて成金っぽい

プラダと言えば、バッグなどに付いている逆三角形の三角プレートがアイコニック。
これを「ブランドロゴの主張が強すぎる」「見栄を張っているように見える」という意見もあります。
ただし近年は、プラダ自体が過度にロゴを押し出すよりも、アイテムのデザイン性で勝負する路線にシフトしています。確かに全身プラダで固めてしまうと成金っぽく見えてしまうかもしれません。
しかし、
- プラダのバッグをワンポイントにする
- ロゴがあまり目立たないカラーやデザインを選ぶ
- 他アイテムはユニクロなどシンプルなものにする
といった“高低ミックス”を意識すれば、逆にロゴが上品なアクセントとして働きます。
ナイロンバッグは「昔流行っただけで時代遅れ」

90年代にプラダのナイロンバッグが爆発的に流行した時期があり、「今はもう時代遅れ」と言われることがあります。
さらに、ナイロン素材は「高級ブランドなのに布?」と思われてしまうことも。
しかし、プラダのナイロンは「Re-Nylon」というリサイクル素材へと進化し、サステナブル路線を牽引する存在となっています。
機能性・耐久性に優れ、雨の日でも気兼ねなく使えるうえ、クラシックなデザインは今でも根強い人気を誇っています。
決して過去の遺物ではなく、“定番”かつ“新時代のアイコン”として定着しているのです。

プラダだの男がダサいは誤解!魅力と着こなしのポイント

ここまで紹介した批判も、実はプラダのデザイン哲学やブランドヒストリーを理解すれば誤解だと分かります。
ここからは「プラダの魅力」や、ファッション初心者でも上手にプラダを取り入れるコツを解説していきましょう。
三角プレートとガリレアの歴史から見るプラダのアイコン性

プラダのアイコンといえば、バッグ正面にあしらわれる逆三角形(トライアングル)のメタルプレート。
実はこの「三角プレート」は、プラダ創業者が乗っていたトランクに付いていたロゴの形状をルーツにしています。
もともとは紳士用トランクのブランドとして高い評価を得ており、いまでは「シンプルかつ上質」なイメージの象徴となっています。
さらにメンズ・レディースともに人気を集めるのが、ガリレア(Galleria)と呼ばれるバッグ。
これはミラノのガレリア地区にあるプラダ本店(1913年創業)にちなんだ名前が付けられ、ブランドの歴史を色濃く体現するモデルです。
高級感漂うレザーと三角プレートが特徴で、端正なフォルムがビジネスシーンやフォーマルでも使いやすい逸品として支持を得ています。
サフィアーノレザーが生む上質さと男性人気

「プラダのレザー=サフィアーノ」と呼ばれるほど定番化しているのが、牛革に型押しと特殊コーティングを施したサフィアーノレザーです。
- 傷や汚れ、水気に強い
- 硬めでハリのある質感が洗練された印象を与える
- 光沢をおさえた上品なマット感
これらの特徴により、日常使いする財布やカードケース、ベルトなどの小物に最適。
その耐久性の高さからメンズ人気が特に高く、長い間きれいな状態で使い続けられるのが魅力です。
男性向け財布としても、シンプルな黒のサフィアーノレザーは非常に人気があります。
初心者の男性こそ取り入れやすい!プラダのメリット・デメリット
プラダというと「ハードルが高い」と感じるかもしれませんが、実はファッション初心者の男性こそ挑戦しやすいブランドとも言えます。
メリット
- 上質かつミニマルで合わせやすい
- 無地の黒やネイビーといったベーシックカラーが豊富
- 余計な装飾が少ないため、コーデを選ばない
- 素材の良さや仕立ての良さが際立つ
- サフィアーノレザーやRe-Nylonなどの機能性素材
- 長く使えるため、結果的にコスパが良い
- ロゴが控えめなデザインも多数
- 三角プレートが控えめにあしらわれたバッグや財布
- さりげなくブランド感を出しつつ、悪目立ちしない
- 歴史と伝統があるため時代遅れになりにくい
- 90年代に流行したナイロン素材もアップデートされ続ける
- 定番&クラシックなアイテムが豊富
デメリット
- 価格帯はやはり高め
- 奇抜なデザインは着こなしにコツが必要
- 柄シャツや色使いが強いコレクションラインは上級者向け
- 基本はシンプルな定番アイテムから揃えると失敗しにくい
- ロゴアピールが強いアイテムには注意

着こなし方の具体例 – 「ハイ&ロー」でコーデを楽しむ

プラダを日常使いでおしゃれに見せるコツの一つが、ハイブランド×プチプラのミックスコーデです。
- プラダのバッグ or プラダのスニーカー
- ユニクロや無印のシンプルなTシャツ&デニム
- プラダの財布やキーケース
- リーズナブルなジャケットやパンツ
このように“プラダの一品を主役に他を控えめにする”だけで、一気にこなれ感が出ます。
逆に全身プラダにしてしまうと、どうしてもロゴや高級感の主張が強くなりがち。
服装がシンプルでも、バッグやシューズがプラダだと「高級感のある人」として好印象を与えられます。
失敗しないプラダの買い方 – 小物からスタート
「周りからどう見られるか不安」「せっかく買うなら失敗したくない」という人は、まずは財布やカードケース、ベルトなどの小物から始めてみましょう。
- サフィアーノレザーの財布・カードケース
- 耐久性が高く、目立たない傷や汚れにも強い
- 上品な艶感があり、ビジネスシーンでも悪目立ちしない
- ベルトやキーリング
- シンプルで合わせやすく、価格も比較的抑えめ
- さりげなくブランド感を出せるためコーデに負担がない
- ナイロンバッグ(Re-Nylon)
- 雨の日にも強く、軽量で使いやすい
- ブランド特有の逆三角プレートがポイントになり、 カジュアルコーデをワンランクアップさせる
小物ひとつであっても、プラダの世界観を存分に味わえます。
慣れてきたら、ナイロンリュックやスニーカーなど、少し大きめのアイテムにチャレンジするのもおすすめです。


プラダの男がダサいと言われがちな背景を乗り越えて、上質なファッションを楽しもう
ここまで、プラダの男がダサい言われる理由と、その誤解を解くためのポイントを詳しく解説してきました。
確かにプラダは高価であり、派手なロゴや革新的なデザインが「ダサい」「成金っぽい」と敬遠されることもあります。
しかし、プラダの真髄は革新的な美学と上質なミニマリズムにあります。
以下のように理解しておけば、周囲の声を気にせず楽しむことができるでしょう。
- 革新的な奇抜さ:ただ派手なだけではなく、常に新しい価値観を提示する先鋭性
- ミニマルデザイン:一見シンプルでも、素材・仕立ての良さが段違い
- メンズの歴史も深い:創業当初から紳士用アイテムで有名だった背景がある
- ロゴは使い方次第:主役は1点に絞る、高低ミックスでコーデする
- ナイロン素材も再評価:Re-Nylonのサステナブル精神と機能性が話題に
まとめ:プラダは「ダサい」かどうかより、あなた自身の着こなしが大切
最後に大切なのは、「ブランドの名前=着こなしが決まる」というわけではないということです。
いくら高級ブランドでも、着る人や使う人のセンス・コーディネート次第で「ダサい」と思われる可能性もあれば、「カッコいい!」と絶賛される可能性もあるのです。
プラダには長年愛されるだけの理由があり、実際に手に取ると分かる上質さと洗練されたデザインがあります。
もし「周囲にダサいと思われないか?」と不安なら、まずはロゴが控えめな小物から試してみてはいかがでしょうか。
- サフィアーノレザーの財布やカードケースならビジネスシーンでも浮かない
- シンプルなナイロンバッグなら休日コーデにも使いやすい
- 三角プレートが際立つガリレアバッグならオフもオンも兼用できる
「プラダの男はダサい」という評判を乗り越え、自分なりのファッションを確立してこそ、真のおしゃれと言えるでしょう。
プラダを取り入れてみたいと思っている方は、ぜひ一度店頭や公式通販で実物をチェックしてみてください。長く愛用できる相棒を手に入れられるはずです。
あなたらしい着こなしを楽しんで、プラダの魅力を存分に味わいましょう。

