バレンシアガブランドイメージは本当に「下品」?その批判と人気の真相を徹底解説

バレンシアガ(Balenciaga)は、オートクチュールの伝統を受け継ぎながらも、近年はストリートファッションとラグジュアリーの融合を大胆に試みるブランドとして注目を集めています。
その一方で、SNS上では「バレンシアガは下品」「ヤンキーっぽい」「もう終わった」「ダサい」など、厳しい意見が飛び交うことも珍しくありません。
果たしてそれは事実なのでしょうか?
それともバレンシアガにしかない独自の魅力や背景を知らないがゆえの誤解なのでしょうか?

本記事では、そんなバレンシアガのブランドイメージに焦点を当て、批判的な声の理由と、それに反論しうる魅力的なポイントを整理してみました。
結論からいうと、バレンシアガは確かに世間を騒がせる型破りな演出や商品を多く発信していますが、その根底には高いデザイン性やトレンド牽引力が存在します
「炎上上等」「賛否両論こそブランドの証」という気概で突き進むバレンシアガは、本当に「下品」や「終わった」ブランドなのでしょうか?
それとも「ダサい」どころか時代の最先端を走る存在なのでしょうか?

ここから詳しく解説していきますので、バレンシアガのアイテムを買おうか迷っている方は、ぜひ最後までお読みください。

目次

バレンシアガのブランドイメージへの批判・否定的な印象

BALENCIAGA

「下品」「ヤンキー」と言われる理由

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ストリート色の強いデザインが誤解を招く

バレンシアガは、もともと20世紀前半に創業したオートクチュールの老舗メゾンです。
しかし2015年にクリエイティブディレクターとして就任したデムナ・ヴァザリア(Demna)が、ブランドのイメージを一新。

大きなロゴが入ったフーディーやキャップ、スニーカーなど、ストリート系の要素を大胆に取り入れました。
さらに既製品を解体・再構築するような実験的手法や、あえて“ダサい”とされる日用品をモチーフにするなど、反ファッション(アンチファッション)的なコンセプトを随所で打ち出してきたのです。

こうした手法はファッション好きには「新鮮」「面白い」と支持される一方、ラグジュアリーブランドとしての伝統的なイメージを期待する層や、ストリートカルチャーに馴染みの薄い層からは「下品」「ヤンキーっぽい」という受け止められ方をされがちです。
例えば、スウェットパンツにボクサーが縫い付けられたデザインのアイテムが「黒人文化の盗用ではないか?」と批判されたこともあり、“攻めすぎ”な姿勢が誤解や反感を招きやすい面は否めません。

賛否両論を巻き起こす“炎上商法ギリギリ”の演出

バレンシアガはSNSを活用した話題先行型のプロモーションでも注目を集めます。
たとえば、泥まみれのランウェイをモデルが歩く「泥ショー」(2022年パリコレ)や、ゴミ袋にそっくりな「Trash Pouch」を約18万円で売り出す、といった商品企画は、SNS上で「下品」「客をバカにしている」といった批判が噴出する一方、「ここまで攻めるのが逆に天才的」「意外と欲しい」といった賛同の声も多数上がりました。

このような「賛否を分かつ大胆な挑戦」は、時として「ヤンチャ」や「ヤンキー的」と揶揄されますが、実はこうした炎上ギリギリの施策はバレンシアガだけでなく多くの高級ブランドが取り入れはじめています。
極端なデザインを打ち出し、SNSでバイラルを狙う――これはZ世代以降の消費者を刺激するうえで非常に有効な手段でもあるのです。

「ダサい」と批判されるワケ

度重なる炎上トラブルによるブランドイメージの低下

バレンシアガが「もう終わった」「ダサい」と言われる最大の理由は、やはり度重なる炎上騒動によるブランド評価の下落でしょう。
特に2022年末に起こったホリデーキャンペーン広告の炎上は大きな波紋を呼びました。

幼い子どもにボンデージ風ハーネスを着けたクマのぬいぐるみバッグを持たせたビジュアルが「児童の性的搾取を連想させる」として世界的に非難を浴び、さらに別の写真には児童ポルノ裁判の資料が写り込んでいたことまで判明。
SNSで瞬く間に炎上が広がり、一時はブランドランキング(Lyst Index)でも上位常連だったバレンシアガが大きく順位を落としました。

こうした大失態があったことで、「バレンシアガはもう終わった」「あそこまでやらかしたらダサい」と言われるようになったのです。

「話題作りばかりで実力が伴わないのでは?」という懐疑

また、SNS時代におけるバレンシアガの「炎上商法」的な手口を冷ややかに見る人々も増えてきています。
驚きを狙う商品やショーばかりが注目され、「本来のファッションブランドとしての価値はどうなのか?」という疑問が噴出するのも自然な流れです。
実際、「スニーカーが重くて履きづらい」「ハイブランドなのに縫製が甘いアイテムもある」といった消費者の不満もSNSで散見されます。

こうした批判的意見が拡散されるたび、「バレンシアガは表面的な話題作りばかりでダサい」「もう終わったブランドだ」という声に繋がってしまうのです。

バレンシアガのブランドイメージはなぜ人気?その魅力を分析

バレンシアガのブランドイメージはなぜ人気?その魅力を分析

BALENCIAGA

とはいえ、「下品」「ヤンキー」「終わった」「ダサい」などのネガティブな声がある一方、バレンシアガは未だに世界中のファッショニスタを魅了し続け、根強い人気を誇っています。ここからは、その「なぜ人気」なのかを解き明かすポイントを5つ挙げて解説します。

ストリートとラグジュアリーを融合する先駆者的存在

バレンシアガは、もともとラグジュアリーメゾンの血統と、クリエイティブディレクター・デムナが持つストリートマインドの両輪によって成り立っています。

  • 歴史あるオートクチュールの技術:1900年代前半、クリストバル・バレンシアガがスペインからパリに進出し、シャネルから「唯一のクチュリエ」と称賛されるほどの実力を誇った。
  • ヴェトモンで培った実験精神:デムナが自身で立ち上げたブランド「ヴェトモン(Vetements)」では、DHLのロゴ入りTシャツなど“反ファッション”と呼ばれる挑発的なデザインを次々発表。

この組み合わせにより、ストリートスタイルを高級ファッションに昇華する先駆者としてバレンシアガは大ブレイクしました。
巨大ロゴのフーディーやスニーカー「トリプルS」はダッドスニーカーブームを牽引し、「ラグジュアリーを日常着とミックスして楽しむ」潮流を大きく後押ししたのです。

SNS時代にマッチした“挑発”マーケティング

バレンシアガは、SNS時代の話題づくりに非常に長けたブランドとしても有名です。

  • Instagram投稿のリセット:新コレクション発表のたびに過去の投稿を削除し“白紙”に戻す演出で注目度を一気に高める。
  • バイラル狙いの映像・コラボ:泥まみれのランウェイや、人気ゲーム『Fortnite』とのコラボなど、SNSで拡散されやすいコンテンツを次々投入。

炎上と隣り合わせのリスキーな手法ではありますが、Z世代〜ミレニアル世代の若い層に対しては強い印象を残し、「面白い」「攻めてる」と評価されることも多いのが実情です。
SNS上で話題になること自体がブランド価値を高める――まさにバレンシアガ流の“挑発”マーケティングと言えるでしょう。

幅広いターゲット層を取り込むユニセックスなデザイン

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バレンシアガの顧客層は20代〜40代がメインですが、10代後半や30代後半以降の層にもファンが広がっています。その背景には、ユニセックスでストリート感のあるアイテムの豊富さが挙げられます。

  • 男性人気:キャップ、スニーカー、フーディーなど、シンプルかつ主張のあるアイテムが豊富。
    とくにロゴキャップや厚底スニーカーは街中でも見かける機会が増加。
  • 女性人気:ミニマルなショルダーバッグやお財布が「さりげなくブランド感を出せる」「コーデのアクセントになる」と好評。
    おしゃれなママ世代からも支持。

性別や年齢を問わず「個性を出したい」「SNSで映えるアイテムが欲しい」という人に刺さりやすく、ファン層を拡大しているのです。

アイコニックなスニーカー&バッグの存在

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「バレンシアガといえばスニーカー」「バレンシアガといえばバッグ」と言われるほど、ヒット商品が多いのも人気を支える理由です。

  • スニーカー「トリプルS」:ゴツめのシルエットでダッドスニーカーブームの象徴に。カーディ・Bやジャスティン・ビーバーなどセレブが多数着用し、一気に市民権を得た。
  • 「ネオクラシック」などのバッグシリーズ:クラシックな面持ちにストリート要素を加味し、若い女性層〜ファッショニスタに愛されている。

なかには「ゴミ袋バッグ」(Trash Pouch)のように思い切り炎上するケースもありますが、結果的にSNS上で大きく拡散され、ブランド知名度をさらに高める好循環に繋がっている部分も見逃せません。

コラボや芸能人起用による圧倒的な話題性

バレンシアガはグッチとの“ハッカープロジェクト”や、アディダスとの限定コレクションなど、他の高級ブランドや人気スポーツブランドとも積極的にコラボレーションしています。

  • グッチ×バレンシアガ:「ジャッキー1961」バッグにグッチのGGパターンとバレンシアガロゴを重ねる大胆デザインで大ヒット。
  • アディダス×バレンシアガ:お馴染みのスリーストライプにBALENCIAGAロゴを掛け合わせたスニーカーやパーカーが注目を集めた。

さらに、キム・カーダシアンやジャスティン・ビーバーといった世界的セレブをモデルやインフルエンサーとして積極起用し、その姿を公式Instagramで発信。結果として「バレンシアガ=セレブが愛用する最先端ブランド」というイメージを強固に植え付けています。何かと批判も受けるバレンシアガですが、その圧倒的な話題づくり能力を持っていることは確かです。

結論・まとめ:批判はあるが「下品・ヤンキー・ダサい」だけで切り捨てられない深みが魅力

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ここまで見てきたように、バレンシアガは炎上商法ギリギリの挑発的アクションを繰り返し、SNS上では「下品」「ヤンキー」「終わった」「ダサい」といった批判も少なくありません。
しかしながら、その根底にはオートクチュールの伝統デムナ独特の実験精神が融合した、ほかにはないデザイン性と話題創出力が存在します。

特に10〜40代の若年層・ファッショニスタ層には「これまでのハイブランドにない刺激や面白さを感じる」として受け入れられている面が大きく、実際にSNSをチェックしてみると「次は一体どんな奇抜アイテムを出してくるのか楽しみ」と期待する声も多いのです。
もちろん、度重なる炎上や企業倫理面の問題でブランドイメージが揺らいだことは事実ですが、ケリング傘下の安定した経営基盤もあいまって、バレンシアガがすぐに消えてしまうとは考えにくいでしょう。

もし「バレンシアガのアイテムを買おうか迷っている」という方がいたら、以下のポイントを踏まえて検討してみるのがおすすめです。

購入メリット購入デメリット
ストリートとラグジュアリーを融合した斬新なデザインを楽しめる
スニーカーやバッグなど、アイコニックなアイテムが多い
セレブが多数愛用しているため、着用時の注目度が高い
ユニセックスで幅広いコーデに合わせやすい商品も豊富
炎上商法的なイメージから拒否反応を示す人もいる
他の高級ブランドと比較しても、さらにデザインが尖っているため、人を選ぶ
実用性よりもファッション性が重視されるため、履き心地・使い勝手に不満を感じる場合も
近年

近年の企業倫理問題(児童を想起させる不適切広告など)で評価が下がった経緯があり、周囲の反応が気になることも

こうしたメリット・デメリットを理解したうえで、自分のスタイルや価値観、予算と照らし合わせながら判断するのが賢明でしょう。
バレンシアガは誰にでもオススメできる無難なブランドではありませんが、「ファッションで思い切り個性を主張したい」「周囲とかぶらないデザインを手に入れたい」「SNSでも話題性のあるアイテムを使ってみたい」という人には非常に魅力的な選択肢となるはずです。

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この記事を書いた人

東京出身でアパレル関連の会社で働いています。
幼い頃からファッションが好きでファッションの魅力をもっと広めたいとの思いからこのメディアを立ち上げました。
趣味はウィスキーとスノーボード。

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